Sunday, October 24, 2010

自転車で温泉

bike trip to Hakone Yumoto

このブログのもう1人のメンバーを紹介します。僕の奥さんのかおちゃんです。今の所、顔出し写真はNG(笑)だそうですがそのうち何か書くかもしれないと言っております。

2回目の投稿でいきなり路線はずれる感じになりますが今月初めに2人で自転車で箱根湯本まで行った事について書こうかと思います。自転車で藤沢から箱根湯本までと言うと普段からサイクリングされている方はともかく一般的には大分ハードル高く聞こえるかも知れませんがそんなに大袈裟な事ではないです。僕は自転車に乗るのが好きで普段もちょこちょこ乗っていますけど特にトレーニングしてはいませんし、かおちゃんはどちらかと言うと体力ない方なので多少心配でしたが実際行ってみたら思ったほど大変ではありませんでした。でもここでは皆さんにも同じ様な旅を勧めると言うよりはこういった休暇の過ごし方もあるということをお伝えしたいと思います。休暇でどこかに行くにも必ずしも車とか電車に乗らなくても結構楽しいものです。というか高速の渋滞でイライラしているより自転車で自力で走る方が移動時間の充実度は全然違います。

bike trip to Hakone Yumoto

これらが我々の自転車です。一見、本格的なロードバイクに見えるかも知れませんが実際にレースで使われるのとは大分違ってもっとゆったり楽に乗れる自転車です。それとレース用だと荷物を運ぶのは困難ですがこれは多少の荷物を積むのは問題ないです。奥の赤い方がかおちゃんの自転車ですがハンドルを乗りやすいものに変えてあります。元々は僕と同じドロップハンドルでしたがそれはどうもしっくりこないという事で変えました。長距離乗るにはドロップハンドルが良いとは言いますけど別にそれも本人の好み次第で良いんでないかと思います。

藤沢からは海岸に出て海岸沿いのサイクリングコースを走って辻堂、茅ヶ崎と行ってそこから相模川を渡って平塚、大磯と行ってそれで小田原に到着。小田原で昼食を食べて、ついでに小田原城を観に行きました。

bike trip to Hakone Yumoto
(小田原城の天守閣から海が見えました)

もちろん小田原に着くまでも時々止まりながら行きました。ペース的には僕の方が若干早く、特に登り坂になると大分差がつくので大体坂の上で僕が待ってそれから行きました。時々止まってお互いの具合を確認したりして無理しないで走りました。僕も1人でずっと止まらず走ってたらもっとずっと疲れてたのではないかと思います。

bike trip to Hakone Yumoto

その後、そこから箱根湯本に向かいました。これはその途中で僕が地図をチェックしている所です。知らない間にかおちゃんが写真撮ってました。(僕は顔出しOKです。)ここでこっちの方が行きやすいだろうと思って曲がったらすごい坂道でそこは結構大変でしたけどそれが終わったらすぐに宿に着いたので早速温泉に浸かりました。

bike trip to Hakone Yumoto

いや〜、日本の温泉宿っていうのはアメリカにはない贅沢です。温泉に浸って部屋でこんなご馳走食べれるなんて幸せ〜。

bike trip to Hakone Yumoto

一泊してあと2回温泉に入って次の日の朝は近辺で観光しました。これは玉簾の滝(たまだれのたき)という滝です。

そして帰りには又小田原により今度は港の魚市場食堂でお昼。

bike trip to Hakone Yumoto

魚がたっぷりでうまい!漁港ならではの昼食でした。

そこからはお腹もいっぱいでゆっくりのんびり帰って丁度、藤沢の家まで3時間くらい走りました。そこそこ疲れましたけど楽しかった〜。この充実感は車や電車の旅では得られないのではないかと思います。

今回の旅の写真を友人に見せたら普通な格好で(サイクリングウェアじゃなくて)走ってるのが意外だったと言っていました。まあ僕も実際にレースをしてた頃(遠い昔)はそういったウェアを着て走ってましたけど最近はウェア自体持ってないですし遠くまで自転車で行くのも近所に買い物行くのの延長みたいな感覚で行ける方がしっくりきます。そんな日常感覚の中でウェアとか着てるとなんだか落ちつけないので遠くへ行くにしても割と普段着に近い格好で乗ります。まあ強いて言えば気をつけるのは汗かいても大丈夫な通気性の良い服を着るくらいでしょうか。僕は自転車大好きなんで本屋さんに行くと必ず自転車の雑誌を読むのですがそれらはサイクリングをするにはこんな自転車やアクセサリーが必要でそれに乗るときのフォームがどうとか様々なことが書いてあります。それはそれでいいのですが自転車でちょっと遠くに行ってみたいという純粋な衝動をより複雑なものにしちゃってるんじゃないかなとも思います。そういったものは後からでいいのではないかと。日本で一番多いけど、ぞんざいに扱われがちなママチャリと呼ばれる自転車は結構走れます。僕も日本に帰国して数ヶ月の間は自分の自転車が無かったのでかおちゃんの自転車を借りたりママチャリに乗ったりしてました。それで実際に鎌倉や茅ヶ崎まで行ったりもしました。まあ何が言いたいかというと自転車でちょっと遠くに行くという事はそんなに大した事ではない、という事です。

Friday, October 15, 2010

まず初めに

このブログの初投稿です。色々書きたいと思っていることがあってうまくまとめられるかわかりませんけどとりあえず初めてみます。

このブログはタイトルからわかる様に自転車の事をメインに書くブログにしようと思っています。
ですが内容的には自分はこんな自転車に乗っていますとかその自転車に行ってどこどこに行きました、みたいな事よりも実際にどうやったらもっと自転車に乗りやすい世の中になるのか等、自分が思った事を書いていこうかなと思います。

Asakusa - bike path on the side walk

まず最初は自分の事を少々。僕は13才の時に親の仕事の転勤でアメリカに移り住んで今年(2010年)までずっとアメリカに住んでいました。高校生の頃にスポーツとして自転車を乗り始めて大学に行ってる間はアマチュアのロードレースをやったりしてました。その後しばらく自転車から離れていたのですがNew York市に移ってしばらくして毎日地下鉄に乗るのに嫌気がさして又自転車に乗り始めました。10年以上NYに住んだ後、もっと自然があって自転車を乗るのが気持ちいい所に住みたいなと思って2007年の春にオレゴン州のポートランドに移りました。ポートランドは北米でも指折りの自転車にフレンドリーな街として知られてる事をご存知の方も多いと思います。僕もアメリカの色々な街に住んできましたけどポートランドは自転車だけでなくて本当に色々な面で一番住みやすい街でした。そして今年の春に帰国して今は神奈川県藤沢市に住んでいます。日本でどこに住もうかと考えた時に茅ヶ崎市がかなり自転車フレンドリーな街らしいという事で茅ヶ崎近辺で探して結局藤沢に落ちつきました。藤沢は茅ヶ崎や鎌倉に比べるとお洒落ではないですが想像していたよりとても住み心地のいい街でここに引っ越してきて良かったなと思ってます。今まで日本に帰国した際には川崎に居たのですが川崎近辺に比べると自転車利用度が大分高いように思われます。茅ヶ崎は自転車フレンドリーという事を市がアピールしている感がありますけど藤沢は藤沢で環境都市という事の一環としての自転車交通を考えている様です。

というわけで今はここ神奈川県藤沢市を中心に毎日、自転車に乗りながら(交通手段やレクリエーションとして)生活しているわけですが現状に満足している訳ではないです。東京近辺に比べたら自転車に乗りやすいとは言え改善の余地はかなりあると思います。まあまずは車道にちゃんとした自転車専用レーンというものがほとんど無いというのが一番の不満かなと思います。そういった事に関してもこれからもっと詳しく書いていこうかと思います。

a sea of bicycles
(オランダ、ナイメーへン駅前の駐輪場)

3年間ポートランドに住む前に僕はアムステルダム(世界で最も交通手段として自転車が使われている街の1つ)に1ヶ月滞在した事があって中古自転車を購入して毎日自転車であちこち走り回るのが楽しくて一時期はアムステルダムに移住しようと本気で考えた事もありました。なのでポートランドは北米では自転車が盛んとは言ってもアムステルダムやデンマークのコペンハーゲンなどに比べたらまだまだだなとはいつも思っていました。ただポートランドという街は3年間住んでいる間にもどんどん自転車環境が整ってきてそれはただ単にそうなっていたのではなく色んな自転車に熱心な人が色々な努力をして(市議会に自転車インフラの改善を要求する、とか)そういった変化が形になったのです。その一つとしてbikeportlandという世界でもかなり注目度が高い自転車ブログサイトはポートランドの自転車関連のありとあらゆるニュースをブログで報道するのでポートランドで自転車に乗る人にはとても重宝されてポートランドを自転車の街として盛り上げる一員となっています。僕がこのブログをbikeportlandみたいなすごいサイトにできるとは全く思いませんが何かしら自転車環境について自分が日頃思っている事を書いていこうかなと思います。

bicycle parking at Kawasaki LaZona
(日本の駐輪場も数では負けてません。ただ自転車専用のインフラはまだまだ)

あと日本で自転車を乗る人たちの間でもどうやったら自転車環境をもっとよくできるかという事について色々な意見がある様に思われます。例えば自転車乗りが10の事柄を守る事を宣言する「自転車市民宣言」なんていうのもありますけど自転車を乗る行為をそこまでハードルをあげるのはかえって逆効果なんじゃないかなと僕は思ってしまいます。自転車環境が十分整っていない所で走るのはそれなりの注意が必要ですが方向性としては今ある環境に我々が適応できるように努力をするのではなく誰でも気軽に自転車を乗れる環境を求める方がいいのではないかと思います。それこそ市民としてそれを求める事が我が儘なことだとは思いません。コペンハーゲンの有名な自転車ブログ、Copenhagenizeのアンダーソン氏が言うには自転車に乗るのに必要なものは自転車だけで他に何もいらない、と。僕も自転車に乗るということはそれくらい簡単な事であって良いんじゃないかと思います。もちろんレースをしたりするにはトレーニングやらウェアー等が必要ですが世の中のほとんどの自転車に乗る人はレースなどはしないので自転車に乗る行為を特殊なことと見なす必要はないんじゃないかと思います。自転車に乗る事が健康や環境にいいことだと言われがちでそれは間違っていないと思いますが僕は環境は環境でもエコロジーの環境というよりは人間の居住する環境の方をここでは重視していきたいなと思います。僕個人の意見としては自転車をれっきとした交通手段としているアムステルダムの様な街の方が車社会のロサンゼルスの様な街より遥かに魅力的で住みたいと思える街です。今住んでいる藤沢市はその両極端の真ん中くらいかなと思いますけどこれからは少しづつでもいいからより自転車が乗りやすい街になっていってもらいたいなと思います。

Tamagawa cycling
(丸子橋を渡る自転車と自動車)

日本はアメリカに比べたらずっと小さな国ですし環境を整えさえすれば車や公共交通手段を使わないでも自転車や歩きで日常生活で必要な移動の多くを賄えるんじゃないかと思います。自動車という乗り物は大きな金属の箱がすごいスピードで走るもので子供のころから見ていたとは言え動物的本能には身の危険を感じさせる乗り物なのではないかと思います。それに比べて自転車はそれほど恐くもないし乗っている人が見えていてもっと人間らしい乗り物なのではないかと思います。アムステルダムで地元に住む友人と一緒に自転車に乗っていると必ずと言っていい程その友人は知り合いとすれ違って軽く挨拶したり時には止まって話をしたりしてました。それはアムステルダムという街とオランダ人の社交性がなせることかも知れませんが自転車という乗り物もそれに貢献しているのではないかと思います。日本では日本らしい新たな街の形がこれから出来ていくと思いますが僕はそれが車がビュービュー走っていて歩行者や自転車に乗る人たちの居場所がない街ではないことを願います。