全国的にはどうか知らないですけど毎年１月２日、３日に行なわれる箱根駅伝は関東の正月の定番の１つですよね。
僕も日本に完全帰国する前も年末年始は日本で過ごしてた事が多くて最近の正月は箱根駅伝をTVで観てた記憶が多いです。もしかしたらここに引っ越そうと考えだしたのも箱根駅伝を見てた時かも知れません。箱根駅伝はまず東京から横浜を通りますけど東京と横浜は日本の中でも割と僕も馴染みのある地域ですけどそこから先はそれほどよく知りませんでした。駅伝の選手が海岸に走って行くのを観て自分が知ってる所から走って行けばそこには知らない素敵な場所があるんだなと思ったのかも知れません。特に海岸沿いの映像で茅ケ崎の烏帽子岩を撮ってるのがすごく印象的だったのを憶えています。それとやっぱり駅伝自体も魅力的ですし今年の正月は絶対生で駅伝を観に行こうと思ってました。
１月２日の往路の日の朝、駅伝は我々の家からさほど遠くない道を通って行くのでそこまで行って通過するのを観ようと思いました。通過するであろう３０分前くらいに自転車で一番近くの道まで出てみたのですがもうすでに道の両側は観客でいっぱい。どこかいい場所はないかなとうろうろしてたらコースの道路を普通の自転車の方が走っていたので走っていいんだと思って僕も道路を走っていいポイントを探そうと思いました。
（信号で止まった時に撮った写真。あまりいい写真じゃないですけどご覧の通り道の脇はすでに人が沢山）
走ってるうちになんだか楽しくなってきました。ここの道（湘南新道）は普段もよく走るのですがこんなに車が少ない事はないし、沢山の人が見守る中走ることなんて全くないです。なんだか昔（もう２０年くらい前でしょうか）アマチュアレースとかに出てた頃の事を思い出しました。レースの最中は必死で観客のことより走ることに夢中でしたけどレースの前にウォームアップとかしてると何だかちょっとアスリート気分というか自分格好いいんじゃないかみたいな自意識過剰状態になってた記憶が。。。
（湘南新道から国道１３４号に出る交差点で一枚）
それで最初は特に遠くまで走るつもりはなかったのですが相模川を渡る湘南大橋まで一気に走ってしまいました。結構いいぺースで走ったのでかなりいい運動になりました。湘南大橋は陽当たりも良く富士もくっきり見えてました。
駅伝。
キタ〜！
というか正直な感想を言うと２０人のランナー達が目の前を通り過ぎるのは思ったより地味でした。ランニング関係で言うとNYに住んでる間に何度か見たNYマラソンは何万人（何十万人？）というものすごい大群の人間達が走る感じでそれに比べるとというか全く別ものでした。
駅伝が過ぎ去った後最後に解除車と書かれた交通規制はここまでというのを示す車の後方に大勢の方々が自転車で走ってました。
これはどうやら恒例の行事というか自然発生する物なのか今まで知りませんでしたけど、何となく楽しそう、でも駅伝のスピード以上では走れないのでちょっと微妙かなとも思いました。走ってたのは主にスポーティーな感じの方々が多かったのですが、
この写真の方は普通のママチャリに乗ってしかも誰よりも楽しそうでした。
この日は本当に完璧と言っていいくらいいい天気の日で相模川からの富士山も格別でした。
折角なので海岸に寄って帰ろうと思って海に向かっていたらキラキラした海の前には駅伝から流れて来た人々のシルエットがすっごいクッキリ。思わず写真を撮ったらその日一番（自分的には）の１枚が撮れました。
ついでに愛車もキラキラ海の前で一枚。これもマイチャリの写真では相当上位にランクインするんじゃないでしょうか？
来年はちゃんと用意して往路の駅伝の前をもっと先まで走ってみようかなと思いました。季節的にそこまで遠く走れる体調が整ってるか怪しいですけど小田原まで、でなければ大磯くらいまでは行けるんじゃないかと思います。
駅伝をテレビで見るっていうのはどことなく自転車でちょっと遠乗りするっていう行為に似てるんじゃないかと思いました。駅伝を見てると道は続いてるけどどんどん風景が変わっていってしばらくすると全然違う街を走ってますよね。車や電車に乗って移動する場合そこまで廻りの風景が変わって行く様っていうのは気にしないんじゃないかと思いますけど、自転車に乗る醍醐味の一つっていうのは自力で進んで自分を違う風景の中に進めて行く、みたいな事かなとも思います。
もし来年コースをもっと走ったらここを駅伝ランナー達は走るんだなと思いながら走って十分走ったら止まって、そこを走ってきたランナー達を見るのもいいんじゃないかと思います。
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