Friday, December 31, 2010

自転車での買い物は良いこと尽くし

大晦日です。と言ってもあと4時間(これを書いてる時点で)でニューイヤー!

特に大晦日的な内容ではないと思いますけどかといって元旦にはもっと似合わない内容だと思うので今年のうちに書いてしまおうと思いました。

Mt. Fuji from Katase beach
(今日、片瀬西浜で撮った写真です。内容とは特に関係ないです。)

アメリカに住んでいた時もそうですけど日本でもスーパーに買い物に行くと廻りのお客さんの多くがそれ本当に全部食べるのっていうくらい沢山色々買ってるのを見て色々と考えてしまいます。我々はそんなに裕福ではない(というかどちらかというと貧乏かも知れない)ので買い物も慎重にして買ったものは全部食べきるという感じです。でも特にいつも空腹とかでもなく十分な食生活を送ってると思います。アメリカの方々は本当に半端ない量の買い物をしますけど実際に買った物を全部食べるかというとそうではなくかなりの割合を残したり腐らせたりして無駄にしています。アメリカ人が誰でもそうというわけではないですけど長年住んで見てきた中、そういう人がとても多いと言ってもいいんじゃないかと思います。日本はそこまで極端ではないですけどもっと食料事情が厳しい国に比べたら結構食料を無駄にしているのではないかと思います。

とここまで書いてまるで自転車関係ないじゃないかと言われても仕様がないのですが自転車の出番はここからです。

要は自転車で買い物をすると節約できますよっていう話です。

自転車で買い物すると買った分だけ自力で走って運ばないといけないので車で運ぶのと比べて持てる荷物に限度があるし重い荷物を載せて走るのはちょっとした運動になるので自然と買い物をより選んでするようになります。

前々回に色んな沢山荷物を運んだりできる実用自転車を紹介しましたけど、毎日の買い物は普通のママチャリで十分です。まあ歩いて買い物に行くのも同じですけど最寄りのスーパーが歩くにはちょっと遠いなっていう場合は自転車で行きましょう!お金も節約できるし、より必要な買い物しかしなくなるので無駄もでないしきっとダイエットにもなる?最後のはどうか知らないですけど持てる量が制限されると無駄にお菓子とかを買いすぎたりしなくなるのでは?買い物は車で沢山まとめて買い出しするという方も自転車での買い物を是非お試しになって下さい。

まだ始まったばかりのブログですけど来年はさらにもっとがんばろうと思っています。

読んでくださった皆さま、良いお年を。

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Wednesday, December 29, 2010

Luz湘南辻堂の自転車インフラと新しい街作り



先日、我々の家からさほど遠くない辻堂駅の北口にLuz湘南辻堂というショッピングビルが新しくオープンしたので見に行ってみました。ここは辻堂駅北口にあった工場跡地を再開発する湘南C-X(シークロス)というプロジェクトの一部で、他の部分はオープンするのはまだ先みたいですがLuz湘南辻堂だけは今月オープンした様です。

最初に建物の横に有料駐輪場と書いてあるのが見えたのですが有料は嫌だと思って建物の反対側に廻ったら自転車が何十台か停めてある所があったのでそこに僕も停めようとしました。でもなにやら張り紙がしてあって放置自転車だとか撤去だとかいう言葉が目に入りました。どうしたもんだろうとその場で立っていたら警備員らしき方が来てここに自転車を停めると撤去されるので反対側の駐輪場に停めるといい、と言われました。どうやらさっき見た有料駐輪場は3時間までは無料だそうです。そんなに長居する気はなかったのでその駐輪場に行く事にしました。

駐輪場の入り口に着くとそこにも警備員というか係の方が2人いました。駐輪場に入るのにまずチケットをボタンを押して取りそれを入り口の横の装置に入れるとゲートが開きました。そしてそこからちょっと行って角を曲がると又係の方がいてそこにあるエレベーターで地下に降りて下さいと言われました。

elevator to bike parking

エレベーターに乗ったのですが2人と自転車2台でいっぱいです。もうちょっと大きめのビーチクルーザーとかだと2台収まりきらないかも知れない狭さでした。とりあえず地下にある駐輪場で自転車を停めて歩いて駐車場を通り抜けたらようやく店内に入れました。

Luz湘南辻堂の中には時々行ってもいいお店もありましたが自転車で来るには面倒すぎると思ってしまいました。建物の廻りに結構自転車を停められる空間はあるのですがこのビルはあえてそれをしないという選択をしたみたいです。考えられるのは自転車が邪魔、景観を乱す、放置自転車問題とかでしょうか?時間限定の駐輪システムって言うんでしょうか、2、3時間以上になると前輪がロックされてお金を支払うと解除されるっていう、あれなんかいいんじゃないかと思いますけど。それか地下駐輪場がありとしてもそこに入るまでが手間がかかりすぎだと思います。入り口もチケットを受け取る時にゲートが開けばいいんじゃないでしょうか?そしてエレベーターは無しでしょう。なんで車はそのまま走って入れるのに自転車はわざわざエレベーターを待って乗って降りないといけないのかわからないです。建物を設計する際にそこまで考えてなくてあとから必要とわかって無理やりエレベーターをつけたんじゃないかって思えてしまいます。なんとなく全体的に自転車で来る客は優遇されてないという気がします。客の割合のどれだけが自転車で来るのか分からないですけど僕みたいに一度は行ってみたものの自転車を停めるのが面倒で又行く気にはならないっていう人も他にもいるのではないでしょうか?近くに似たようなショッピングセンターは他にもあるのでここに行かないといけないっていう理由もないですし。

Tsujido bronze figure
(辻堂駅南口から近くにある自転車に乗る女性の銅像。誰が設置したのか知らないけど辻堂はこんな人が似合う街ですよ、と主張したい人がいるのでしょう。)

辻堂は一応、藤沢市の一部ですけどすぐ西隣りが茅ヶ崎です。茅ヶ崎は市としてちがさき自転車プランという取り組みをしている街ですけどすぐ隣りの辻堂もそれにならってもう少し自転車を考慮した街作りをしてほしいなと思います。

以前、このLuz湘南辻堂の周りの湘南C-Xの再開発地を自転車で走ってみたのですがここに出来た新しい道にもこれといって特に自転車に配慮している印象は受けませんでした。古い道に自転車レーン等のインフラを配置するのは困難であってもゼロから作る新しい道ならそれはもっと簡単にできるのではないかと思います。まあ元々ここの再開発を行なうにあたって自転車の事は特に誰も考えもしなかったのかも知れないですけど。こういった新しい街作りをする時こそどこにでもある車がビュービュー走って歩行者や自転車に乗る人達が落ちつけない街でなくもっと人間味のある魅力的な街を作るチャンスじゃないかと思うのですが。

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Monday, December 27, 2010

車なしでも自転車でOK!

寒いですね。

こういった自転車ブログをお読みになる方は冬でも自転車をバンバン乗られる方も多いのではないかと思いますけど僕は冬場は他の季節に比べるとあまり遠乗りとかはしないです。自転車好きとしては季節構わず思う存分乗りたい所ですがどうも冬になると寒さに耐える事に結構エネルギーを使うのであまり体力を消耗する運動は本能的に避けているのかも知れません。住んでいる家が冬でもポカポカだったらいいのですが今住んでる家はあまり防寒機能がすぐれてないのです。

だからあまり遠乗りとかはしてないですけど毎日の移動手段は自転車なので近辺ではちょこちょこ乗ってます。スポーツとして自転車をお楽しみの方も多いと思いますけど日頃の交通手段としても自転車はとても優秀な乗り物です。スポーツ向きのロードバイクやマウンテンバイクはとても快適な自転車ですが日常の交通手段や買い物や大きな荷物を運んだりするのにはそれ程向いてないかも知れません。という事で今回は世界や日本の実用自転車をちょっと見てみようかと思います。

Surly 1x1 96r Extracycle

これは普通の自転車の後部にエクストラサイクルというものをつけて後を長くしたものです。後が長くなった分そこに沢山の荷物を積めるということです。半年前まで住んでいたポートランドでは頻繁に遭遇しました。これなんかがあれば大概の買い物は車なしでできます。

Yuba Mundo Version 3

これはYuba Mundoというロングテールバイクで最初っから後部が長くなって荷物を運ぶのには最適な自転車です。

testing the Yuba Mundo-5.jpg

こんな大きな物まで運べます!

ancient van andel bakfiets cargobike prototype-1

これはbakfiets(バックフィーツ)と言って直訳すると箱自転車、オランダやデンマークなどでよく見かける自転車です。

Bakfiets

荷物だけでなく人だって乗っけられます。オランダでは子供の送り迎えは車ではなくこういった自転車を使う事が多いです。

Inoda Coffee

ヨーロッパのこういった自転車はデザインも優れてて格好いいですけど日本の実用自転車も僕は好きです。ママチャリよりももっとガッチリしていて重い荷物も運べそうです。僕もそのうちこういうビンテージの実用自転車が欲しいです。

Trike with boxes (Side View)

中国では最近自転車の個人利用がグッと減っているそうですけど荷物を運ぶ自転車はまだまだ大活躍しているみたいです。日本でもこういう風景は合羽橋とかで昔見れたそうですけどこんな荷物を人力で運べちゃうなんて本当にすごいですね。

まあこういった自転車達はちょっと大袈裟かもしれないですよね。我々は今の所ほとんどの買い物や荷物運びは普通の自転車で出来ています。例外は冷蔵庫を買った時に配達してもらったぐらいでしょうか。我々の住んでいる藤沢、湘南付近は自転車を利用する人も東京近辺に比べると多いですが自動車を利用する人も本当に多いです。近所の方々も外出となると自転車で数分で行けるような所でも自動車に乗って行く方が多いです。自転車で何十分もかかったり沢山の荷物を運ぶ用事は自動車を使うのも良いかもしれませんけど、どこもかしこも自動車に乗って行く習慣は見直してもいいんじゃないかと思います。

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Tuesday, December 14, 2010

ママチャリ=ダッチバイク?

前回の書き込みに貼ったコペンハーゲンの写真を見て、友人が「コペンハーゲンにママチャリがある事にびっくり!」と言ってました。ん〜、ママチャリ?あれは果たしてママチャリと呼んでいいものかどうか悩むところです。

という事で今回は世界のママチャリ的な自転車を見てみようと思います。

14:12 - 19 Copenhagen Minutes
これもコペンハーゲンですね。典型的なコペンハーゲンで自転車に乗っている方の感じですね。

でも自転車自体はママチャリとは若干違う気がします。
Dutch City Bike
これはアメリカではDutch bike(ダッチバイク)と呼ばれるヨーロッパ、特にオランダやデンマークでよく見られる自転車です。前に大きなラックが付いてる意外はそれ程、日本のママチャリとは違わない気がします。でも人が乗っているのを見ると大分印象が異なります。背筋がまっすぐとして優雅な感じですよね。実際に比べてみないとわからないですけど全体のバランスが違うというか。

The Art of Traversing a Square

格好いいですね。日本ではそこまで自転車が移動手段として定着していないけどコペンハーゲンだとどこに行くにも自転車っていう人が多いので自転車もスタイルの一部というかジャケットを着こなすみたいな感じに自転車を乗りこなしてる感じがありますよね。

今まで見たのは全部ユニセックス・タイプというかフレームがまたぎやすく長めのスカートでも乗れるタイプですけどママチャリとは違ってダッチ・バイクには男性用もあります。
Black Dutch Bike
こんな風な感じでフレームのトップチューブが上についています。これはさらに補強用にチューブが1本加えられています。日本には男性用の街乗り用自転車があまりないですけどこういうのに乗って街に出るとかなり格好いいです。

Dutch Bikes
これなんかは枝編みのバスケットがついててその辺で乗るだけでもちょっとピクニック気分になりますよね。

Dutch Bike, Dublin
お洒落な水玉模様のバッグが付いてますね。日本のママチャリでこういう風にカスタマイズを楽しむ感じはあまり見ないですよね。

全体的に見て大きさやポジション的な違いもありますけどやっぱり一番違うのは雰囲気なんじゃないかと思います。
日本のママチャリはただ単にその辺に行くための交通手段、でもダッチバイクは街に出る時のお洒落の一部、みたいな。まあそこまでデンマークやオランダの人達が自転車に興味を持って乗っているかどうかはわからないですけど。

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Friday, December 10, 2010

自転車レーン

前回はかおちゃんが基本的な自転車の走り方について書いてました。そうですよね、僕もいつも思います「何でもっと皆ちゃんとした走り方をできないのか」と。でも考えてみるとそれはやっぱり我々の環境が明確な自転車の走り方を示してないからなんじゃないかと思います。自転車は法律的には車道を走るものとされてますが、でもそこにはほとんどの場合、自転車の走る場所は示されていない。車道で逆走したり歩道で歩行者に迷惑をかける事は良くないけどそもそもインフラがちゃんと整っていたらそういう事もあまりおこらないのではないかと思います。では実際にどういう風なインフラがあればいいのでしょうか?とりあえず自転車用のインフラで一番主な物と言ったら大きな道の自転車レーンではないかと思います。僕はまだ自分の自転車では日本の道をそこまで沢山走ってはいませんが今の所走った中ではこれは完璧だという自転車レーンには出会ってはいません。

ということで今回は海外の自転車レーンの画像をいくつかピックアップして理想的な自転車レーンはどういう風にあるべきかという事を検討したいと思います。

directional arrow bike lane delta
これは北米(バンクーバー、カナダ)でも最も典型的な自転車レーンではないでしょうか。十分な幅、車道と自転車道を区切る白い線、自転車のマーク、そして方向をしめす矢印マーク、これだけの条件が揃っていれば自転車はかなり快適に走れます。

Grand Street Buffered Bike Lane
これはNY市の自転車レーン。レーンと車道の間にバファーゾーンがあります。NYは車の交通量が多い場所ではこうやって自転車と自動車が距離を取れるようにしている所があります。それからこの自転車レーンは緑色に塗られています。緑色のレーンは日本(茅ヶ崎など)でも見たことありますけどここは自動車用の道と区別するのに見分けやすくていいと思います。

Bike lane
これは大分広いレーンで両方向走れるようになっているみたいです。でも車道の片側にこうやってまとめて両方向用のレーンにするよりも両側で別方向のレーンにする方が混乱を招きにくいと僕は思います。先日、疋田智さんもコラムでもこれと似たタイプの自転車道について書かれてました。その江東区、国道14号線の自転車道は上のものよりずっと狭い場所に無理に自転車レーンを入れてしまったために何もしないよりずっと危険な道にしてしまった、との事。

Bike Lane Built for Two
これもNYですね。ポートランドでも最近どんどん増えてました自転車用の信号。これがあれば自転車で信号無視する人もぐっと減るでしょう。

Bike Lane Infrastructure *
これはコペンハーゲンです。この写真をクリックしてリンク先に行くとこの写真にノートがついてるのを見る事ができます。それを読んで僕も初めて知ったのですがこの横断歩道の向こう側で待っている人達は左折信号を待っている人達だそうです。普通に直進する場合は横断歩道の後で待つらしいです。さすが自転車の街、コペンハーゲンとなるとそこまで配慮されてるわけですね。日本はそこまで自転車の交通量が多くないので左折用のレーンとかは今の所なくても良いかと思いますけど。

これから日本でも自転車のインフラを整えて行くことになると思います(そう願います)けどちゃんとしたイメージを持った上で取り組んでもらいたいと思います。僕が半年前まで住んでいたポートランドでは自転車インフラがどんどん整えられていますけどそれをやるに当って市の関係者達はコペンハーゲンに視察旅行に行ったりしてました。やはり自転車インフラが一番進んだデンマークに行って実際に目で見て関係者の話を聞いた上で今それを役立てているわけです。日本の自治体の方々もそれくらいやっていただけるとありがたいです。

最後におまけ。
too narrow
これは僕の家のすぐ近くで撮った写真です。あらゆる面で欧米の自転車レーンにはほど遠い環境です。これに対して色々言いたいこともありますけど、それは又次回ということで。

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