Friday, December 10, 2010

自転車レーン

前回はかおちゃんが基本的な自転車の走り方について書いてました。そうですよね、僕もいつも思います「何でもっと皆ちゃんとした走り方をできないのか」と。でも考えてみるとそれはやっぱり我々の環境が明確な自転車の走り方を示してないからなんじゃないかと思います。自転車は法律的には車道を走るものとされてますが、でもそこにはほとんどの場合、自転車の走る場所は示されていない。車道で逆走したり歩道で歩行者に迷惑をかける事は良くないけどそもそもインフラがちゃんと整っていたらそういう事もあまりおこらないのではないかと思います。では実際にどういう風なインフラがあればいいのでしょうか?とりあえず自転車用のインフラで一番主な物と言ったら大きな道の自転車レーンではないかと思います。僕はまだ自分の自転車では日本の道をそこまで沢山走ってはいませんが今の所走った中ではこれは完璧だという自転車レーンには出会ってはいません。

ということで今回は海外の自転車レーンの画像をいくつかピックアップして理想的な自転車レーンはどういう風にあるべきかという事を検討したいと思います。

directional arrow bike lane delta
これは北米(バンクーバー、カナダ)でも最も典型的な自転車レーンではないでしょうか。十分な幅、車道と自転車道を区切る白い線、自転車のマーク、そして方向をしめす矢印マーク、これだけの条件が揃っていれば自転車はかなり快適に走れます。

Grand Street Buffered Bike Lane
これはNY市の自転車レーン。レーンと車道の間にバファーゾーンがあります。NYは車の交通量が多い場所ではこうやって自転車と自動車が距離を取れるようにしている所があります。それからこの自転車レーンは緑色に塗られています。緑色のレーンは日本(茅ヶ崎など)でも見たことありますけどここは自動車用の道と区別するのに見分けやすくていいと思います。

Bike lane
これは大分広いレーンで両方向走れるようになっているみたいです。でも車道の片側にこうやってまとめて両方向用のレーンにするよりも両側で別方向のレーンにする方が混乱を招きにくいと僕は思います。先日、疋田智さんもコラムでもこれと似たタイプの自転車道について書かれてました。その江東区、国道14号線の自転車道は上のものよりずっと狭い場所に無理に自転車レーンを入れてしまったために何もしないよりずっと危険な道にしてしまった、との事。

Bike Lane Built for Two
これもNYですね。ポートランドでも最近どんどん増えてました自転車用の信号。これがあれば自転車で信号無視する人もぐっと減るでしょう。

Bike Lane Infrastructure *
これはコペンハーゲンです。この写真をクリックしてリンク先に行くとこの写真にノートがついてるのを見る事ができます。それを読んで僕も初めて知ったのですがこの横断歩道の向こう側で待っている人達は左折信号を待っている人達だそうです。普通に直進する場合は横断歩道の後で待つらしいです。さすが自転車の街、コペンハーゲンとなるとそこまで配慮されてるわけですね。日本はそこまで自転車の交通量が多くないので左折用のレーンとかは今の所なくても良いかと思いますけど。

これから日本でも自転車のインフラを整えて行くことになると思います(そう願います)けどちゃんとしたイメージを持った上で取り組んでもらいたいと思います。僕が半年前まで住んでいたポートランドでは自転車インフラがどんどん整えられていますけどそれをやるに当って市の関係者達はコペンハーゲンに視察旅行に行ったりしてました。やはり自転車インフラが一番進んだデンマークに行って実際に目で見て関係者の話を聞いた上で今それを役立てているわけです。日本の自治体の方々もそれくらいやっていただけるとありがたいです。

最後におまけ。
too narrow
これは僕の家のすぐ近くで撮った写真です。あらゆる面で欧米の自転車レーンにはほど遠い環境です。これに対して色々言いたいこともありますけど、それは又次回ということで。

にほんブログ村 自転車ブログへ
にほんブログ村

No comments:

Post a Comment